音楽むすび | コルトーのマスター・クラス

コルトーのマスター・クラス

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コルトーといえば20世紀を代表するピアニストだが、録音状態の良い演奏が少ないのが残念。ところが予想もしなかった貴重な3枚組が登場した。54〜60年にエコール・ノルマルで行なわれたレッスンのライヴだ。解説と部分演奏だし、ミス・タッチも多い。しかし、バッハのパルティータやモーツァルトの幻想曲が流れると、コルトーって、こういうふうに弾いたんだと再認識。ベートーヴェン最後期のソナタで聴かせる情緒の何という味わい深さ。最晩年のコルトーが伝えたかったメッセージがいっぱいに詰まっている。

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