リチートラの4年ぶりのアリア集。得意とするヴェルディに加え、ヴェリズモ・オペラでの新境地を披露するが、声による過剰な演技を避け、熾烈な感情表出が要求される場面でも音楽的な美しさにこだわり続ける。情熱の迸りを見事に洗練させる手腕は天晴れだ。