ジャズ界を代表するピアニスト、本田竹曠のアルバム。当時ストレート・アヘッドな演奏で注目されたトリオ作で、スケールの大きい森山威男のドラム・プレイも楽しめる。
コルトレーンで知られる冒頭曲からしてトリオのぶつかり合いに耳を奪われる。とりわけここでの森山のスピード感といったら凄い。そうかと思えば一転やさしく語りかけるようなバラード「ミスティ」が続く。曲ごとに異なるアプローチで臨んでいるかのようだが、結果的に各スタンダード曲の魅力を最大限に引き出すことに成功している。 2006/12/20 発売