J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻
柔らかなタッチを多用するせいか、ほんのりとした甘さを感じさせる「平均律」である。もちろん、機に応じて音色や雰囲気を一変させたり、緩急や強弱に思わぬ味付けを施したり……といった創意も満載。この大作を清新に彩るシュタットフェルトの非凡な発想に脱帽だ。
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珍しく宣伝どおりの才能が、ドイツから出現した。ピアノで「ゴールドベルク」を弾く人は、多かれ少なかれグールドを意識しないわけにはいかないだろうが、この人は、確かに意識はしているものの、ヒョイと飛び超えちゃっている。こういう新人を聴くのは楽しい。★ 2005/11/23 発売