ホロヴィッツ・ショパン・コレクション
1928年、78回転SPレコード用にRCAへ吹き込んだ「マズルカ第21番」から、89年にソニーが彼の自宅へ機材を持ち込んで録音したデジタル音源まで、60年にもわたるホロヴィッツのショパン演奏を集大成した7枚組。とびきり冴えた音色と圧倒的な指のスピード、ダイナミックな表現……それらが一人のピアニストの中で融合した奇跡とも言うべき記録だ。1945年の「アンダンテ・スピアナート〜」など、若き日のホロヴィッツならではのスピード感と瑞々しい音楽が圧巻。その後ほとんど弾いていないだけに貴重な録音だ。