小山実稚恵の優れた技巧と天衣無縫な気質が大いに生かされた、華やかなピアノだ。一方、デイヴィスは、オーケストラを実に雄弁に歌わせている。この二者が分厚い響きでぶつかりあいながら、華麗かつ情感豊かに、ラフマニノフの音楽を作りあげている。 1993/04/21 発売