悲劇のトランペッターが79年にドイツで録音した後期を代表する作品。透明感のある柔らかなヴィブラフォンのみを相棒に、内なる声に静かに耳を傾けながら、この世のものとは思えぬ耽美的な美意識を描き出す。シンプルながら深い情緒を湛えた作品。
チェット・ベイカーの最晩年の録音。ドイツのヴィブラフォン奏者W.ラッカーシュミットとの3枚目の共演作で、ラッカーシュミットのオリジナル曲を収録した。チェットの音楽性をよく理解した楽曲で、多彩な編成でリリカルでクールなジャズがくり広げられている。 2004/10/20 発売