意外にも希少なバレンボイムのマーラー録音。ダイナミクスと色彩表現の緻密さに加えて、音楽としての本質を見誤るほどの言語情報の氾濫を指摘していたバレンボイムの、作品への共感の密度がどのように表現されるかが聴きどころ。混沌と静謐の調和が美しい。 2007/05/23 発売