連弾作品は、往時は家庭音楽の楽しみに供するところがあったにしても現代の耳には物足りなさを感じさせたりするもの。しかしバレンボイムとルプーのコンビによる妙技には少しの疑念の余地もないし、何よりもこの演奏はシューベルトを愛している。