17世紀頃ウィーンの宮廷で皇帝の臨席に侍り、お抱え作曲家たちの供する音楽に身を預けてひとときを過ごす。そんな光景を空想して、詠み人知らずよろしくどこかの誰かが作った艶やかなバロックの響きにぼんやりと快楽するというのも、なるほど悪くない。