トロリとした実にまろやかな音色と裾野がズーンと広がる音響美に思わず聴き惚れる。とりわけドヴォルザークの第8番はジュリーニのしっとりとした感性によくなじむ。哀愁を帯びた旋律の歌いまわしの優美さ、トゥッティの壮麗さは独壇場だ。廉価も嬉しい。 2016/03/09 発売