ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調 左手のためのピアノ協奏曲ニ長調/≪鏡≫
「左手」冒頭のバスの蠢きから実にクリアで、エマールのアルペッジョや、裏で聴かせる弦のグリッサンドの綾など、どこをとってもとにかく緻密。この手のアプローチはたいてい木を見て森が見えなくなってしまうものだが、そうならないのが彼らのスゴさだ。「鏡」では、書法と響とが絶妙なバランスで現前する。★
「左手」冒頭のバスの蠢きから実にクリアで、エマールのアルペッジョや、裏で聴かせる弦のグリッサンドの綾など、どこをとってもとにかく緻密。この手のアプローチはたいてい木を見て森が見えなくなってしまうものだが、そうならないのが彼らのスゴさだ。「鏡」では、書法と響とが絶妙なバランスで現前する。★