桂 吉朝 おとしばなし「吉朝庵」 その3 住吉駕籠/かぜうどん
若手のうちから“うまい”と期待され、そこで固まったままの噺家もいるが、この人は順調に伸びて、いよいよ“名人”への道に踏み込む第一関門にさしかかりつつある。噺そのものに様子の良さが感じられ、品格を失うことなく上方の味を満喫させてくれる。
関連音楽
桂吉朝 おとしばなし「吉朝庵」その1桂吉朝 おとしばなし「吉朝庵」その1
米朝一門にあって“芝居噺は吉朝”といわれる桂吉朝の『おとしばなし「吉朝庵」』シリーズの第1作。三途の河の渡し船での渡し賃の計算する鬼の船頭が笑わせ、六道の辻は盛り場の案内では地獄寄席に米朝まで出演させ、念仏屋もあったりして爆笑続きだ。★ 1997/04/16 発売
おとしばなし「吉朝庵」その2 たちきり/つるおとしばなし「吉朝庵」その2 たちきり/つる
若い芸者に一目惚れした大店の若旦那の恋狂いを、番頭たちの策略で何とか止めようとするのだが……。師匠・米朝ゆずりの小粋で端正な語り口に加え、独特の色気を備えた関西の若手の代表格、桂吉朝の第2弾で、手練手管を交えた笑いとしんみりおとす人情噺。 1998/04/22 発売