フロンティア
(3)と(7)で、兄弟それぞれが同曲をソロで披露。ピッチやテンションの違いがリアルに感じられて面白い試みだ。この楽器で、定量ビートの音楽を演奏するのは、やっぱり大変だと思う。さまざまな試みに真っ向からチャレンジしつつ、自由さも欲張った、転換点の一枚か。
関連音楽
津軽三味線のニューウェイヴというか、現代の音楽に津軽三味線の響きやテクニックが自然な形で融合していることにびっくりさせられる。力強いバチの響きがフュージョン風サウンドと重なることで、叙情味や豊かな表情まで獲得しているところが好ましい。 2002/05/15 発売
ハード津軽三味線ともいえる方向と、風情を醸しだす方向とが同居した演奏を聴かせる。和楽器とさまざまな実験的共演を行なってきた井上鑑が参加し、「RISING/DAWN」ではストリングスと共演するなど、津軽三味線という枠を完全に取り払った演奏を展開。 2005/02/02 発売
純日本な兄弟デュオ(4)(7)や笛・太鼓入り(11)に加えブルガリアン・ヴォイス、イーノ、ジョン・レノンらの曲もカヴァー。スライド・ギターやバンドネオン、弦楽団とも自然に絡み、(10)ではミッチェル・フルームと共演。津軽三味線のイメージを爽快に壊して見せる米録音の6作目。 2005/09/21 発売
新感覚な若手津軽三味線デュオの2ndアルバム。伝統的な楽曲と現代風のオリジナル曲をバランスよく織りまぜており、大ヒットとなった前作『いぶき』を凌ぐ内容となっている。 2005/11/02 発売
兄弟二人だけでの演奏を展開。津軽三味線の枠からはみ出したギター的な奏法を交え、伝統曲と自作曲、既発表曲の新ヴァージョンなどで、今の吉田兄弟を率直に見せている。ここで第一期が完結し、次の第二期の始まりを予感させる「時の砂」などを聴かせる。 2006/11/15 発売
2006年冬に全国24ヵ所で行なわれたコンサート・ツアーの模様を収録した、吉田兄弟のライヴ・アルバム。ワールドワイドに活動する彼らならではの、ダイナミックなサウンドが堪能できる。 2007/04/18 発売
トニー・バーグをプロデューサーに迎えてのLA録音作で、レディオヘッドのカヴァーで始まる。ブルース感覚の「秋田おばこ」、ケルト風の「ONE LONG RIVER」など、津軽三味線の多彩な響きと民謡の可能性を追求している冒険作なのだが、安定感は増している。 2009/01/14 発売
津軽三味線の代表格、吉田兄弟の、主に国内未発売の海外アーティストとのコラボ作品を中心に構成された、裏ベストとも言うべきコンピレーション。のエキセントリックな歌と三味線の和的響きとの共演など、どれもこれも予想以上に刺戟的で面白い。★ 2009/02/04 発売
吉田良一郎と健一による津軽三味線デュオ“吉田兄弟”のデビュー・アルバム。ロックにも通じるアグレッシブな演奏センスが愉快で、ラストの名曲「津軽じょんから節」のかけ合い合奏は圧巻だ。 2009/09/16 発売