ブラームス:交響曲第2番ニ長調作品73
歌う指揮者ワルターの体質にぴったりのブラームスの2番。明るめの音色でブラームスの自然賛歌をくっきりと描く。2楽章の入りの弦の歌などちょっぴり古風だけど、室内楽のような歌心が伝わってくる。新しいマスタリングの細身の音色には好みが分かれそう。
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ワルターがステレオ録音で残した貴重な録音のひとつ。初期ステレオのため、多少高音がずり上がったような感じがしなくもないが、彼の音楽の前ではそれは大きな問題ではない。なにより推進力の大きな音楽作りが、ぐいぐいと聴き手を引きつけて離さない。 1996/07/21 発売
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80歳を越えた晩年のワルターのステレオ録音。特に晩年の彼の音楽には、穏和な表情の中にどことなく哀感が漂うような、独特の味わいがあった。ブラームスはそんな巨匠の芸風に最もしっくりと馴染む作曲家の1人だったように思う。低音域を充実させたドイツ的なスタイルで、ロマンティックな情感を適度に盛り込みながら、柔らかくたっぷりと歌わせた、スケール感豊かな名演だ。 1996/12/12 発売
ブラームス:交響曲第1番/大学祝典序曲ブラームス:交響曲第1番/大学祝典序曲
ワルターが残したブラームスはいずれも絶品です。同曲の永遠のスタンダードとしての位置は今後もゆるがないでしょう。ブラームスが作曲に長い時間をかけたこの第1交響曲でも、ワルターの確かな構成力と、慈愛に満ちた表現が聴けます。カップリングの2曲の序曲もこれらの曲の代表的名演として後世に聴き継がれる名演奏です。 2008/11/19 発売