収録曲中バッハとベルクは小山にとって初録音、リストのソナタは再録音となる。彼女らしいはつらつとした明るさが前面に出ているが、流れに漫然としたところがなく、見事に引き締まっている。小山の鋭い集中力が生かされ、主張が明確に表われた好演。
バロックから近代までの幻想曲ばかりを集めたユニークな構成。冒頭のバッハから強い個性があふれ出ていて印象づけられた。緩急強弱の対比の個性的な取り方、テンポやアクセント、間の取り具合なども見事で、文字どおりファンタスティックな演奏になっている。★ 1999/09/22 発売
1999/11/03 発売
2017/05/03 発売