この手の作品演奏に関して、レニーはよくカラヤンと比較されて文句をつけられたものである。確かに演出力という点ではカラヤンの足元にも及ばなかったと思うが、明るい曲で示される天衣無縫な躍動感は、欧州系の指揮者にはない魅力だった。