シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番・19番・20番・18番
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先月カッサールの演奏に感心したシューベルト、今月は舘野泉の演奏。世の中には上手い人がたくさんいるものでこれもなかなか聴かせる。シューベルトはスマートでも野暮ったくても様にならないが舘野の演奏はほんの少しスマートにバランスを取っている。 1992/12/16 発売
舘野泉は、デビュー30周年記念コンサートを開いて以後、とくにシューベルトとシューマンの作品を積極的に録音している。今回のシューマン・アルバムで彼は、各作品を大きな流れのなかでとらえており、その落ち着いた趣きと共に叙情的な表現は印象的。 1994/07/21 発売
舘野泉のシューマン第2弾。深い抒情性をたたえた演奏が彼の最近の充実ぶりを物語る。特に交響的練習曲(遺作付きの版を使用)は素晴らしく、シューマンの音楽の多様性を穏やかな「うた」に託して表現してみせる手腕にはいささかも文句の付けようがない。 1995/10/20 発売
久しぶりのコンチェルトの録音だ。それも、目一杯ロマンティックなやつを選んでくれた。下手をすれば通俗なセンチメンタリズムに堕してしまう曲だが、舘野は遅めのテンポでたっぷりとうたい、スケールを十分保ちながら繊細さも損なわずに弾ききっている。 1996/05/22 発売
シベリウスと同時代、ピアノ音楽中心に活躍したフィンランドのピアニスト、作曲家、バルムグレンの初期作品。初期作品のせいか音楽はわかりやすく単純。その分ピアニスティックな派手さが全面に立つ。ごく短い曲が様々に並ぶ(2)の方が聴ける。 1996/05/25 発売
館野泉のシューマン・シリーズ第3弾。40年間ずっと弾き続けてきたという「幻想曲」も「クライスレリアーナ」も、作品から受けたものをありのままに再現しようとする姿勢が感じられる。真の情熱をもって弾かれたシューマンで、聴きごたえあり。 1996/10/18 発売
北欧の作品を精力的に取り上げている舘野泉。当盤は、FAZER社出版の『フィンランディア』というピアノ曲集をそのまま収録したという。教科書的な模範演奏CDとはまるで異なり、なんと音楽的な演奏! ため息が出るほど美しい素敵な小品集。 1996/11/30 発売
カスキは1885年、フィンランド生まれの作曲家だが、シベリウスなどに比べ本国でも半ば忘れられていたようだ。舘野による再評価。いろいろな作曲家の影響を感じさせ、確かに音楽史を画するものではないが美しい旋律や豊かな抒情、音色の冴えを感じる瞬間がある。 1999/03/10 発売
舘野泉のデビュー40周年記念アルバムはセヴラックのピアノ作品集。南フランス出身のセヴラックの、村人の生活や自然に根ざした美しい作品が舘野の詩情あふれるピアノ演奏で紹介される。 2001/08/22 発売
舘野泉のデビュー40周年を記念して、彼の幅広いレパートリーのなかから選りすぐりのCDが再登場。舘野泉といえばフィンランド。フィンランドの名曲40曲が2枚に収められて2100円。 2001/10/17 発売
フィンランドとつながりの深い舘野泉が、シベリウスだけでなくさまざまなフィンランドの作曲家のピアノ曲を紹介している好アルバム。1枚1050円の廉価での再発売。 2002/01/23 発売
不慮の病から回復に向かいつつある舘野だが、既に復帰コンサートを行ってファンを喜ばせてくれた。演奏再開後初という当ディスクからは、このピアニストらしい誠実さに加え、いつにもまして音楽することの喜びを噛み締めているような佇まいが聴こえてくる。★ 2004/12/01 発売