何と柔らかい響きなのだろうか。ピリオド楽器とは思えぬような豊かで温かみのある音色を芳醇に立ちのぼらせ、響きの余韻をいつくしむようにしなやかな表現で滔々と歌いこむ。清楚でありながら優美さが全体に漂う鈴木の個性と美質が際立ったバッハだ。
1995/12/16 発売
ラ・プティット・バンドの首席チェリストで、ソリストとしてもヨーロッパと日本で活躍中だった、鈴木秀美の第1回目の録音。91年以来取り組んできた無伴奏組曲の、総括的演奏ともいえる録音。 2005/06/22 発売