19世紀的な香りというか、強烈な個性の臭いというべきか、偉大な芸人ギトリスの小品集。73歳のときに録音されたこのアルバムは、枯れるとか円熟とは無縁のギトリスが厳然としている。表現の何たるかを知る格好の一枚。