トゥー・ワールズ
88年の復帰後に発表した諸作中、サウンドは70年代のネッドに最も近い。それでも後退したというネガティヴな印象を受けないのは、彼の書く曲や歌声がこの音にこそふさわしいからだろう。メロウな(1)、リズムが心地よい(3)、美しい(8)とAORの魅力に溢れる。
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ハード・キャンディハード・キャンディ
『ハード・キャンディ』は76年発表の2作目。ホーンを大胆に導入したソウル調のサウンドが新機軸だった。『プローン』は79年発表の3作目。フィラデルフィア・ソウルを連想させるストリングスが特徴か。どちらもプロデューサーはスティーヴ・クロッパー。 1990/08/01 発売
ネット・ドヒニー・ファーストネット・ドヒニー・ファースト
ネッド・ドヒニーの歌声は、いつ聞いたって初々しくて、飽きがこない。このデビュー作が発表されたのが73年、既に15年を数えるが、その歌声にせよ、楽曲にせよ、ちっとも色褪せていない。それはおそらく、その時、精一杯音楽と向かい合っているからだ。 1996/03/25 発売