星彩と大義のアリア
芸人として数々の受賞歴を誇る傍ら、アーティストとしての活躍の場を広げている粗品のファースト・アルバム。
これまではボカロや声優などの歌い手へ書き下ろすプロデュース活動をメインに行ってきた粗品だが、今回のアルバムは2023年11月配信のシングル「宙ぶらりん」の流れをくむストレートなロック作品。
スリーピースのバンド形態で、粗品はヴォーカルとギター、そして全曲の作詞・作曲を担当。
音数が多い現代の音楽へのアンチテーゼとして、「シンプルな音楽でもこんなにかっこいい」ということを世に問う作品となっている。
粗品の脇を固めるのは、ベースの藤本ひかり(ex. 赤い公園)と、ブランド「LISTLESS」のデザイナーとしても活動しているドラムの岸波藍(ex. SEPTEMBER ME)。
アルバムは、パンク・ロックのような激しい曲調で、現代社会へのヘイトだけでなく、悩める青少年の背中を押す内容の曲も収録している。