タンパー
89年にカセットでリリースされていたという作品のCD化。全3曲、すべて実験的なインストながら、アコースティックとエレクトリックとを巧みに操り響かせていくという現在の彼の基盤となるスタイルが貫かれている。ポップではないが重要な一枚。
関連音楽
ユリイカユリイカ
なにかと話題の音楽家のソロ作品は今回は歌ものをぐるぐるとひとつの輪の中に流し込んでアメリカ大衆音楽の牧歌性と雑食性を改めて転写してみせた意欲作。音のうねりに身をまかせたい人用には作られていないが屈折が普通である歌詞もおもしろい。 1999/02/10 発売
ハッピー・デイズハッピー・デイズ
シカゴ生まれのギタリスト、プロデューサーの97年作品。アコースティック・ギターとハーディ・ガーディのみによるシンプルなミニマル・ミュージックで、しかも1曲のみ。万人向けではないが、ユニーク過ぎる、と呆れ返り聴き惚れるのも悪くない。 1999/06/25 発売
リムーヴ・ザ・ニードリムーヴ・ザ・ニード
初来日公演を思い出すプリペアード・ギター(弾くというより操作してギターの音を出す方法)での89年の録音。静謐な持続音の連なりと重なりによるささやかなこの音の秘境は、最近の奥深いポップ路線の確かなキーである。わかりやすい解説文も良い。★ 1999/08/10 発売
コロナ - 東京リアゼーションコロナ - 東京リアゼーション
ケージ以上に敬愛しているという武満徹作品を、ピアノのほか、オルガン、フェンダー・ローズを用いてオルーク流に解釈。曲名にある「ピアニストのための〜」のくだりを、自己表現の装置と捉えるあたりがこの人らしい。本人解説ほど演説は饒舌ではないが。 2006/11/02 発売
アイム・ハッピー・アンド・アイム・シンギング・アンド・ア・1・2・3・4〜デラックス・エディションアイム・ハッピー・アンド・アイム・シンギング・アンド・ア・1・2・3・4〜デラックス・エディション
2009/05/02 発売