発売元 : T&Kエンタテインメント株式会社
それぞれソリストとしても活躍している国際的なピアノ・デュオ、中井恒仁&武田美和子のブラームス。「ハンガリー舞曲集」では1887年製の、「ワルツ集」では現代のスタインウェイを使い、聴き比べの楽しみもある。
円熟期にさしかかった加藤知子による、シューマンに続くヴァイオリン・ソナタ集。広く深い表現力にさらに磨きがかかり、最良のコンビといえる江口玲との見事なコラボレーションを披露している。
本田武久はまだ若いが、聴いていると歌詞と旋律にこめられた日本人の心が滲み出てくる。「死んだ男の残したものは」や「めぐり逢い」など埋もれた佳作を拾っているのも魅力。日本人としてのアイデンティティと生きることへの希望が湧いてくる得難いアルバムである。
宮崎県出身でサーファーでもあることから、4作目となる本アルバムのテーマが“海”となったのは自然の成り行きか。ジャズ/フュージョンを下地にしたサーフ・ミュージックと呼べる新境地かも。雄大なスケールの曲想はECM時代のメセニーを思い起こさせる。
リーダー第2作目にして、初のニューヨーク録音。ナット・リーヴス、ジョー・ファンズワースという、現代NYのストレートアヘッド・ジャズを牽引する精鋭たちとのコラボレーション。スタンダード・ソングを華やかでくつろいだ雰囲気に綴る、癒しのある穏やかなピアノ・ジャズ。
英国人を母親に持つ女性フルート奏者。これは3枚目の作品。ソロで演奏する「マイ・ロマンス」「バウンシング・ウィズ・バド」のほか、「椰子の実」や山田耕筰の「ペチカ」など日本の旋律も。共演はスガダイロー(p)と渥美幸裕(g)。透明感漂う清澄な調べが美しい。
洋楽カヴァー作品で2008年にデビューしたインスト・ユニットによるオリジナルでまとめたミニ・アルバム。グルーヴ感が心地よいポップな「クール・ブルー」、テレビ番組『美の巨人たち』のエンディング・テーマでR&B風味の「ブラック&ブルー 2」、ソロ・ギターでせつないメロディを奏でる「夜明けの月に」など、センスを示す。
イスラエルの出身。アメリカ国内で注目を集める美人マルチ・リード奏者の2008年作品。ニューヨークで話題のトランペッター、アヴィシャイの妹だそうだ。環境音楽的な自作曲から巨人たちの名曲まで幅広い視野で捉え、ユニークなサウンドに仕上げた、注目の作品。
『ダウンビート』誌で3年連続批評家投票1位に輝いた女性サックス&クラリネット奏者によるオーケストラ作。スタンダードからラテン、ブラジルまで幅広いジャンルの名曲が演奏されるが、アンサンブルの色彩感が鮮やかで、アレンジが秀逸。サックスとクラリネットのソロも表現力豊かだ。★