発売元 : TRITON
ベートヴェン:ピアノソナタ集 VOL.2ベートヴェン:ピアノソナタ集 VOL.2
菊地のベートーヴェン・シリーズの2枚目。今回は、初期のソナタ集だ。初期とはいえ、その一曲一曲は実験精神に貫かれている。菊地の目指すところもその進取の気象に富んでいることの表出のようで、明瞭なタッチ、明確なリズムやダイナミズムなど、新鮮なベートーヴェン像を打ち立てている。★
ベートーヴェン:ピアノソナタ集 VOL.1ベートーヴェン:ピアノソナタ集 VOL.1
作品解釈にも多くの選択肢があるが、その一つは、あまりこね回さず率直に譜面を音にすることだろう。もちろんそれは熟考・試行の結果としてだが、菊地の演奏にはそうしたある種の潔さがあり、大いに共感できる。続編が楽しみなソナタ全集のスタート。
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第1番、第2番 第4番「左手のための」プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第1番、第2番 第4番「左手のための」
ガヴリリュクがプロコフィエフのピアノ協奏曲全集の録音をスタート。その第1弾。明晰なテクニック、キレのよいリズム、洗練された音色は、プロコフィエフにぴったりだ。これらの作品を知り尽くしているアシュケナージの好サポートにも注目。
ショパン:バラード全集、舟歌、幻想曲、幻想ポロネーズショパン:バラード全集、舟歌、幻想曲、幻想ポロネーズ
長年の沈黙を破って録音再開したエデルマンの3枚目は、彼が得意とするショパン・アルバム。大地にシッカリと根を張ったようなスケールの大きな演奏。まさにベテランの面目躍如。自在なテンポの揺れやルバートの扱いなど、すばらしい味を堪能させてくれる。