1992年11月21日発売
意外なことに、これがペライア初のモーツァルトのソロ・ソナタ録音。モーツァルトにしては男性的ともいえる堅個な造形とすっきりとしたフォルムの中に、彼ならではのニュアンス豊かな音色を駆使して、優雅な気品漂う詩情をたっぷりと盛りこんでいる。
ピアノ四手の作品集。演奏者2人の音色やタッチは見事にそろえられていて、意識しなければ四手であることを忘れそう。“ピアノ四手の楽しみ”という雰囲気ではなく緊張したものだ。表現もシリアスなもので、もう少し楽にしても…と思ってしまうほどなのだ。
ロッシーニは37歳でオペラの筆を置き、晩年はサロンのために歌曲を書いていた。このディスクに収められている歌曲もその頃のものがほとんどで、しみじみとした情感の伝わるものが多い。丁寧な出来だが、もう少し声にロッシーニに合った明澄さがほしい。
ドミンゴと人気を二分するカレーラス初のクリスマス・ソング。伸びやかで甘い歌声は、やはりイタリア歌曲風に聴こえるが、とても楽しめるアルバムになっている。伴奏の編曲が凝っていて面白い。ジャケットがいかにもクリスマスの雰囲気だ。
90年、シングル『追憶の雨の中』でデビュー。俳優としてだけでなく、シンガーソングライターとしても活躍している福山の、3枚目のアルバムだ。 92年に発売となったシングル『Good night』が好評で、本作は同じ年の秋にリリースされた。当時は俳優としての活躍が目立っていたが、 ここでは歌で真剣勝負。少しハスキーで低めの声を生かした、ハードな部分を残したポップスが中心だ。過去の作品と比較してみると、 1作ごとに着実に力をつけているな、と感じられる。 <収録内容> 01. スタート 02. Girl 03. 約束の丘 (Album Version) 04. Cool 4:36 05. ふたつの鼓動 06. HARD RAIN (Original Version) 07. 恋 08. Hold on Me 09. Good night (Original Version) 10. みつめていたい