1994年2月5日発売
ビリー・バンバンのえるぴい〜ミドリーヌビリー・バンバンのえるぴい〜ミドリーヌ
カレッジ・フォークの持っていた品の良さを、ビリー・バンバンは保ち続けていた。69年発表の代表曲「白いブランコ」を収録している彼らの1stアルバム。(5)と(6)をカヴァーしている辺りは、70年頃のフォーク・デュオとしては尋常ならざるポップ感覚。
P.P.M.フォロワーズ/オリジナル・フP.P.M.フォロワーズ/オリジナル・フ
1964年に小室等、山岩爽子、小林雄二によって結成されたP.P.M.フォロワーズは、いかにも60年代中半のモダン・フォークといったメッセージと陽気さを持っている。一種の青春歌謡だったと言えなくもない時代性を反映したアルバム。この後、六文銭となる。
センス・オブ・ワンダーセンス・オブ・ワンダー
知る人ぞ知るプログレッシヴ・ロック・キーボーディスト、難波弘之。これは彼のデビュー・アルバムである。プログレ〜を期待して聴くと、ポップなイメージなのではぐらかされるが、(後のアルバムで聴ける)センスの良さを感じるナンバーが並ぶ。
絹の靴下〜マグネット・アルバム絹の靴下〜マグネット・アルバム
70年代中半のセクシー・アイドル、夏木マリがいる。山本リンダの(2)(3)(4)、辺見マリの(11)、欧陽菲菲の(8)(10)、金井克子の(7)などの“きわもの”的ポップスを堂々と、色気ムンムンでカヴァーしていた夏木マリの危険な魅力に、今さらながら恋こがれる。
布施明が選んだベスト12布施明が選んだベスト12
72年12月発表のアルバムのCD化。歌謡曲フィールドからの脱出を模索し続けていた布施明ならではの選曲。72年という時代性を考えるとき、(2)(3)や(7)(11)を歌っている先取りセンスはなかなかのもので、ノイズ入りの凝った作りの(11)は好例。時代の気分を反映。
梓みちよ〜グラスにうつる愛の詩梓みちよ〜グラスにうつる愛の詩
75年4月発表のアルバムの初CD化。純情娘が、いろいろと経験して大人のオンナになった、といった歌をうたっている第2次梓みちよ黄金期のもの。山口洋子の分身を演じているようだが、(1)は山上路夫の詞というのが味噌。後半のカヴァー曲は出自証明か。
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