1996年2月発売
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集
アシュケナージ2度目のベートーヴェンのピアノ協奏曲全集。ともかくアシュケナージの素晴らしい音色の美しさに舌を巻く。メータも自然な構成でスタンダードな決定盤全集といえよう。
Need You BadlyNeed You Badly
その類い稀なヴォーカルで、日本のR&B界に新風を吹き込んだデビュー作から同時にシングル・カットされた2タイトルの、これは英語ヴァージョン。コーヒーのCMでおなじみの(2)はアルバムだと佐藤竹善とのデュエットだったが、今作はトレー・ロレンツがお相手。
ジャズ・ウィル・オー・ザ・ウィスプジャズ・ウィル・オー・ザ・ウィスプ
こういう演奏を聴いてしまうとコルトレーンがジャズをつまらなくしたなんて、口にしてはいけない言葉が頭をよぎる。同時に音楽を野暮な聴き方しかできなくなっている自分を反省。上品にして妖艶。周知の名盤なんてのを抜きにしても絶対に聴くべし。幸せになります。
オン・ファイアーオン・ファイアー
古巣コンテンポラリーへの録音を再開したケッセルは今も快調。ツアーも精力的に消化しているという。本作はそんなケッセルの60年代初期のライブ。冒頭の変形ブルースから凄い勢い。ジャズ・ギターの妙味を網羅的に聴け圧巻だ。彼のベスト5に入る佳作。
ベヴァリー・ケニー・シングスベヴァリー・ケニー・シングス
23歳のベヴァリーが、スコット・ラファロ・トリオをバックに、オーソドックスに白人女性らしい唱法でスタンダード曲を歌っている貴重盤。派手さや、アクの強さはないが、可愛い子チャン(!?)・ジャズ歌手のキュートさを誇っている。オジン趣味かな?。
エンジェル・アイズエンジェル・アイズ
アニタ・オデイ、クリス・コナー等と共にケントン楽団を彩ったクリスティの77年の日本制作作品。熱心なファンであると同時に、擁護の手も差しのべた制作者サイドの愛情も見えて感嘆。アップからバラードまで、クールに歌い切る特有の歌唱を満喫できる。