音楽むすび | 1997年5月21日発売

大橋純子の77〜81年のヒット曲。椎名恵の86〜90年のカヴァー曲を中心にしたヒット。高橋まり(真梨子)のリード・ヴォーカルによるペドロ&カプリシャスの71〜75年のヒットを収録している。スタンダードとなっている彼女たちの歌声は安心して聴ける。

津軽三味線の竹山が63年に発表した初アルバムの復刻だ。竹山といえば躍動する陰鬱といったイメージだったが、重い基底音の上をなんとも軽妙に翔び跳ねる三味の音色に聴き惚れる。竹山とコンビを組んでいた故・成田雲竹の解説を掲載しているのも嬉しい。★

おそらくラテン・ミュージックにも影響された部分もあるグループなんだろうけど(?)、その感覚が完全に東北／日本海的なモノに昇華されてるトコが凄い。心寒く、さびしい全16曲。通して聴くと、結構死にたくなる。ナルシスト向き。

演歌界のボ・ディドリー(変わった形の自作ギターを使っているということだけが共通項だが…)バタやんのベスト。しかしファットな音色と無駄の一切ないツボを押さえた単音フレーズは、まさにブルース・マンの“粋”だ。(2)(4)(11)(16)最高!　もっとギター聴かせて!

浪曲出身の三波春夫ならではのジャンル“歌謡浪曲”のベスト選曲盤。(1)〜(3)の元禄シリーズと(4)の「高田の馬場」は忠臣蔵の実に美味しいエピソード集の追い込みの語りは逸品。明朗な歌声の三波春夫の特質が存分に生かされた(5)の「豪商一代」も聴かせる。