2009年4月22日発売
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日本コロムビア株式会社既存の同曲盤を蹴散らしてしまうかのような抜群の演奏。多種多様な響きの変化、俊敏にして強靭な動きの数々、個々の奏者の圧倒的な技術と表出力。みなぎる気迫と緊張感。実に素晴らしい。録音のクオリティの高さが、それをいっそう浮き彫りにする。★
お噺を分かりやすく伝えてくれることで人気の落語家・林家たい平のアルバム。「牛ほめ」「寿限無」など、親子で楽しめる演目を中心に収録した一枚で、優しく楽しい彼の語り口調が存分に味わえる。
冷徹な分析的解釈とは正反対の音楽。チェコ歴代の名指揮者のもとで薫陶を受けたペシェックは、ボヘミアの風土に根ざした歌謡性とリズムこそが、愛すべきマーラー像だと主張する。ローカル色と洗練された感性が融合した心温まる演奏にホッとさせられる。
映画音楽の大御所ロータはクラシカルな領域でも少なからぬ作品を残している。旋律の魅力はなるほど。面白いのはその形や動きがロジカルに組み上がって落着するのではなく、ビジュアルな想像力に働きかけてくること。曰く物語を誘発する仕掛としての交響曲。
島裕介(tp)と伊藤志宏(p)によるデュオ第3弾。これまでどおり彼らのオリジナルが中心で、「黒いオルフェ」「Spartacus Love Theme」「L-O-V-E」「Over The Rainbow」「Close To You」はカヴァー。ジャズというジャンルに必ずしもこだわっていないようだが、ジャズ的な魅力が自然発生的にあふれる。「Over The Rainbow」はparis matchの歌手ミズノマリがゲスト参加。
英国スコットランド出身のバンドによる4年半ぶりの5作目。ファンの期待を裏切らぬゆったりした音と歌声で愛の歌を綴り、シド・バレットに啓発された「モーニング・スター」も含めてポップだが深い。日本盤は曲ごとのメンバーの解説や歌詞の和訳と「アストロノミー」もパックした嬉しい作り。