2010年4月発売
70年代初期、乗用車のCMソング「ケンとメリー〜愛と風のように」で一世を風靡した男性デュオ、バズの復活作。サウンド・プロデュースは柳田ヒロ。「君の未来、僕の過去へと続く〜青空」の作詞は高橋幸宏。爽やかな歌声は、そのままに大人のポップスを歌っている。「ケンメリ」のリメイクもさすがに味わいが違う。
移籍第1弾アルバム。2009年公開映画『私の中のあなた』イメージ・ソング「うんと幸せ」をはじめとするシングル曲など、一青窈が作り出した架空の街“花蓮街(かれんがい)”をテーマにした楽曲を取りそろえている。
詩を見た時、かつて文豪が残した詩にメロディを付けたのかと思ったが、自身によるものと知り驚く。さらに、性を超越したような不思議なヴォーカルに再び驚いた。聴くたびにその独特さに惹かれ、身体と聴覚が分離し浮遊していく感覚さえする。声同様に、静と動を変幻に行き交うピアノも心の奥までしみわたる。
夏の朝のように清々しいハーモニー(思わずあみんを思い出しました)、そしてどこか懐かしさを感じるメロディ。TV番組などで話題を呼んでいたガールズ・デュオが待望のメジャー・デビュー! どれも、まるで70年代SSWが残した名曲のように優しさに満ちたナンバーばかりだ。ルックスも◎。
「HAPPY」に次ぐ、2010年4月21日リリースの17枚目のシングル。タイトル曲はノスタルジィとリアリティが交錯する詞に注目の、『NHKみんなのうた』4月・5月の放送曲。カップリングには「キャラバン」を収録する。
3年ぶりのショパンのアルバム。何より三浦のショパン観が明快に出ているのが良い。緩急のメリハリのつけ方は見事だし、特に歌わせ方が丁寧で知と情のバランスがよくとれている。思い入れたっぷりだが客観的な美意識とトータルな構成力が強く感じられる。ショパンの創意とピアニズムが堪能できる。
坂本龍一が総合監修する音楽全集CDブック第5弾。盟友・細野&幸宏を選曲者に招いてドラム&ベースという楽器に焦点を当てた一巻となっている。R&Bを中心に名曲名演をコンパイルしたCDとピーター・バラカン氏を含めた4人の解説は、若い音楽ファンやミュージシャンたちの入門編としてもユースフルだ。★
2002年からクラブなどで活躍してきた二人組ヒップホップ・ユニットのデビュー・アルバム。ラップのOMAとDJのSUGAR-Gを合わせてオマスガ。納得。OMAの特徴のある声に、「雪のナミダ」では高杉さと美をフィーチャーしたり、電気グルーヴのカヴァー「Shangri-La」があったりと、ノリだけではなく飽きさせない。
デンマーク出身の女性シンガー・ソングライターにとって初めてのライヴ盤は、2009年11月に東京のブルースアレイで行なったステージをピックアップしたもの。自ら弾くピアノとギターを軸とした、極めてシンプルな演奏に乗って、女性の強さや繊細な感性がわかる自作の代表曲を披露する。
ハンコックの楽曲へのトリビュートでハンコックやショーターの「ダイアナ」、自作の「スリー・フィンガー・スナップ」「ヒア・アンド・ナウ」を交えた構成。ジャズ教師だった父から与えられた『処女航海』に触れたのが13歳。そのカヴァー?「ベッドタイム・ヴォヤージュ」では旋律を残し、自らの楽想で衣替えさせている。軽快で流麗なタッチのピアノで、海風の清涼感が香る一枚。
ラッパーとして10代の頃からLGYankeesのHIROと交友があり、今回晴れてHIROのプロデュースでデビューしたニューカマー。ラッパーとしての実力は高くファンキーでハード。ポップ性を保ちながらも骨太のMCを聴かせてくれ、また独特の声質が魅力的で堂々とした感じがいい。