2019年2月21日発売
フィンランドの名手メルタネンがカスキを弾く オスカル・メリカントと同じようにピアノの小品で人気を集めた作曲家として名を残す、フィンランドのカスキのソロ・ピアノのための作品。ヘイノ・カスキは1885年、ピエリスヤルヴィ(リエクサ)の教会音楽家の子に生まれました。ヘルシンキでイルマリ・クローンに音楽理論、エルッキ・メラルティンに作曲を学び、ベルリンのパウル・ユオンの下で4年間、作曲の勉強を続けました。ピアノの小品の他に、ヴァイオリン、チェロ、フルートのためのソナタなどの室内楽や歌曲を作曲しています。 「印象主義風のデリカシーを感じさせる和声がごく稀にみられるものの、基本のスタイルはナショナル・ロマンティシズム」(キンモ・コルホネン)。 カスキは、100曲近いピアノの小品を書き、『ばら園の乙女』『夢の姿』『夕べの気分』『森の静けさ』など、その多くに音楽の内容を示唆する曲名がつけられています。 フィンランドのピアニスト、ヤンネ・メルタネン[1967-]のアルバムには、彼が以前に録音したことのある『夜の海辺にて』のほか、カスキのピアノ音楽を代表する作品が全部で20曲収められています。ロマンティックな『前奏曲 変ト長調』、グリーグを思わせるともいわれる爽やかさのある『山のトロルのセレナード』。前奏曲『パンカコスキ急流(激流)』は、フィンランドでもっとも壮大な急流のひとつ「パンカコスキ急流」を「トレモロ、アルペッジョ、分散和音、パッセージワークにより、典型的にロマンティックな情景に描いた」作品です。ショパンの『夜想曲』と2つのピアノ協奏曲、コッコネンやサティの作品などのアルバムを録音したメルタネンが、抑えがたい気持ちをピアノに託したカスキの世界に聴き手を誘います。(輸入元情報) 【収録情報】 カスキ: ● 夜の海辺にて Op.34-1 ● ばら園の乙女 Op.24-1 ● 前奏曲 変ト長調 Op.7-1 ● 山のトロルのセレナード Op.15-1 ● 森の静けさ Op.25-2 ● 流行り歌 Op.27-3 ● 夏の夜 Op.38-1 ● 牧歌 Op.10-4 ● 前奏曲 ハ長調 Op.46-1 ● 詩 Op.46-2 ● 夢の姿 Op.27-1 ● ブルレスケ Op.32-3 ● ヴェネツィアの夕べ Op.15-2 ● 前奏曲 ロ短調『パンカコスキ急流(激流)』 Op.48-1 ● 子守歌 Op.17-3 ● 泉のほとりのニンフたち Op.19-2 ● 秋の朝 Op.21-2 ● 無言歌 Op.24-2 ● 夕べの気分 Op.14-3 ● 悲しい歌 Op.32-4 ヤンネ・メルタネン(ピアノ/Steinway & Sons D371281) 録音時期:2018年11月2,3日 録音場所:ヘルシンキ 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) 制作・録音:ヘイッキ・サヴォライネン Powered by HMV