著者 : かなえ杏
獣は長く静かに口づける獣は長く静かに口づける
経済ヤクザ、赤城との欲情に染まった関係が断ち切れない弁護士の榛名。赤城を憎みながらも惹かれる気持ちが抑えられない…これは愛なのか。そんなある日、赤城と敵対する組の中に亡き兄、竜二に瓜二つの男の姿を見つけ、榛名の心は激しく乱れる。兄は復讐を胸に、麻薬取締官のスパイとして密かに生きていた…?榛名は嫉妬に駆られた赤城から兄の目の前で犯され…。重い過去を背負う男たちの紡ぐ哀切の挽歌ー。
唐紅に縛られて唐紅に縛られて
暴力団・天狼会の息のかかった法律事務所に勤める弁護士、榛名は、少年時代に抗争で父と兄を亡くしたヤクザ一家の生き残り。そんな榛名に、ある男の渡航に力を貸してほしいという依頼が…。だが、そこに待ち受けていたのは戦慄の罠。榛名は、獰猛な瞳を持つ獣…幹部の赤城から、屈辱に満ちた“落とし前”をつけられることに…。婀娜めく裏切りと驚愕の真実…闇に狂い啼くミステリアスラブ書き下ろし。
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