2009年3月3日発売
風の中のマリア風の中のマリア
「女だけの帝国」が誇る最強のハンター。その名はマリア。彼女の身体はそのすべてが戦いのために作られた。堅固な鎧をまとい、疾風のように飛ぶ。無尽蔵のスタミナを誇り、鋭い牙であらゆる虫を噛み砕く。恋もせず、母となる喜びにも背を向け、妹たちのためにひたすら狩りを続ける自然界最強のハタラキバチ。切ないまでに短く激しい命が尽きるとき、マリアはなにを見るのか。
四方世界の王3 40(エルバ)の智は水のごとく流れる四方世界の王3 40(エルバ)の智は水のごとく流れる
叛乱の地・シッパルで神の娼婦が微笑む頃、バービルムの王宮に眠る秘密は目を覚まし、東では、エシュヌンナの太陽・皇太子イバルピエルと傭兵王の息子・イシュメ=ダガンが激突する。オリエントの凪は去った。人は、少年であり続けることはできないー。
唐紅に縛られて唐紅に縛られて
暴力団・天狼会の息のかかった法律事務所に勤める弁護士、榛名は、少年時代に抗争で父と兄を亡くしたヤクザ一家の生き残り。そんな榛名に、ある男の渡航に力を貸してほしいという依頼が…。だが、そこに待ち受けていたのは戦慄の罠。榛名は、獰猛な瞳を持つ獣…幹部の赤城から、屈辱に満ちた“落とし前”をつけられることに…。婀娜めく裏切りと驚愕の真実…闇に狂い啼くミステリアスラブ書き下ろし。
愛執に舞い堕ちる愛執に舞い堕ちる
鏑木流若宗家の瑛介は、秀麗な美貌と典雅な芸風で人気の若手能楽師。そんなある日、養父の宗家、彬光が事故で意識不明となり、急遽、ただ一人の孫、祥彦がロンドンから戻ってきたことで浮上した跡目問題。気鋭の能楽プロデューサーである祥彦は、破門され不遇のまま一生を終えた父の復讐のために帰国したのだと嘯き、瑛介を蹂躙し尽くすのだった。憎しみは淫猥な色に染まり…雅なるサスペンスエロス書き下ろし。
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