著者 : すらだまみ
神話のお姫様に憧れる伯爵令嬢リディアは、初恋相手のアランと婚約し、拙いながらも愛を育んでいた。 やがてリディアは王女の侍女に、アランは騎士となり仕事にも慣れた頃、ついにプロポーズされる。しかし直後に理由もなく婚約破棄され、別の女性と結婚されてしまう。 傷心のリディアは仕事に打ち込むことで、必死にアランを忘れようとするが、数年後、戦で武功をあげたアランが英雄となり帰還。さらには褒賞としてリディアとの再婚を国王に願い出る。 状況的に断れないリディアは彼の後妻に入ることに。 しぶしぶ始めた結婚生活には元妻の影がちらつき、一度裏切られているリディアは冷たい態度ばかりとってしまう。なのにアランは何度も「愛してる」と伝えてきて……。 『後妻』という大人の恋模様が楽しめる人気シリーズ第二弾!
百戦錬磨の“王女将軍”と呼ばれる王女・オデットは、その戦果に反し、妾の娘として蔑まれていた。ある日、大国の国王・ジョセフと合同演習をすることになり、なぜかそこで求婚されてしまう。寝耳に水の結婚話に徹底的に反発するも、彼に囚われ軟禁され…。しかし「虜囚」とは名ばかりで、待っていたのは甘い責め苦だった。彼はそれまでの好戦的な笑みを隠し、「そなたが欲しい」と色気を含んだ眼差しで迫ってきてー。第一回シェリーLoveノベルズ恋愛小説大賞「大賞」受賞作。
恋に恋する伯爵令嬢ソフィアは、社交界で羨望の的であるセドリック夫婦に憧れていた。 数年後、セドリックの妻が亡くなり、後妻を探していると聞いたソフィアは、両親に彼との結婚を勧められる。 セドリックに前妻を「一生忘れることはできない」と言われるが、前妻を大切にしていた彼となら、互いに愛情がなくても信頼で結びつく夫婦になれると思い、彼の後妻に入る。 妻として大切にされ、穏やかな日々に幸せを感じていたある日、妊娠が判明。 喜びを胸に報告に向かうのだが、前妻を想い涙する夫を見てしまう。 その姿を見てはじめて、ソフィアは夫を愛してしまったことに気付く。 一生愛されないと痛感したソフィアは、そばにいるのが辛くなり……。