著者 : ぽんこつ少尉
リリと話した剣聖であった自身の最期。彼女の本心に触れられたことで、二人の距離感も少し(?)縮まったように見えていたある日。学園までヴォイドを訪ねてきた“諜報将校フアネーレ”ことミリオラから、かつて行われていた魔導錬金術の研究によって生みだされたホムンクルスについて知らされたエレミア。ダンジョン内で遭遇した人ならざるものについて思いを巡らせていた一組三班だが、三度目となったカリキュラムの道中、彼らの前に少女のようなホムンクルスが現れる。アテュラと名乗る彼女は自分が初めに作られた存在であること、そして…「リオナ・ベルツハインは死んでいます」と衝撃の言葉を放つー。見た目は子供、中身は無敵の元剣聖に迫る過去からの混迷ー。波瀾万丈の学園ファンタジー第3巻!
エレミア・ノイと名を変えてレアン騎士学校高等部の生徒となった十歳のエレミー・オウルディンガム。ガリア国王であり学校の理事長でもある父キルプス暗殺未遂を犯した同級生ミクの罪もエレミア必死の嘆願により帳消しとなり、彼女も本来の名であるリオナとして生徒で居続けられることとなった。にぎやかな学生生活、同居するかつての弟子リリとの日常に戻り剣の道に邁進するエレミアだが、レアンダンジョンでのホムンクルスとの遭遇、そして善戦してみせたエレミアたち一組三班を中心に、実力不足の貴族の子弟たちを伴い再度命懸けのカリキュラムに挑むことにー!?その一方、亡きブライズの面影をのぞかせるエレミアに、リリは秘めていた複雑な想いを膨らませていき…。見た目は子供、中身は無敵の元剣聖が対峙する“現在”と“過去”。波瀾万丈の学園ファンタジー第2巻!
独自の剣術で弟子を率い、国を救った剣聖ブライズ。壮絶な人生の果て、ブライズはその記憶を持ったままにガリア国王の末子エレミー・オウルディンガムとして転生した。大切に育てられ十歳を迎えた彼は、再びの自由を求め、エレミアと名前を変えてレアン騎士学校初等部への入学を志す。と・こ・ろ・が…結果は不合格!途方に暮れていたエレミアだが、そんな彼の前に一人の女性が現れる。「受験番号〇一七番エレミア・ノイ。あなたを迎えに来たわ」雷のように脳を貫く彼女の声。目の前にいるのは剣聖ブライズ最後の弟子、リリ・イトゥカ。美しく成長したかつての弟子は、特例で高等部への飛び級を許可されたエレミアを迎えに来たのだったー。