著者 : まえばる蒔乃
異世界転移の過去を持つ筆頭聖女・シャーレーンは、その強力な異能で初代筆頭聖女以来の『神に寵愛されし聖女』と国民に慕われ、王太子とも婚約中。だがその経歴は、実は全て真っ赤な嘘!その正体は、歓楽街の娼婦と闇薬師の子に生まれ、教会に売られた“がらっぱち娘”だった。嘘の“ハリボテ”を次席聖女ルルミヤに暴かれ「婚約破棄」の上に冤罪の淫行で囚われたその夜、シャーレーンは何者かに惨殺されてしまう。「助けて、神サマ!」目が覚めると、シャーレーンは見知らぬ部屋で妖艶な黒髪の美青年に微笑みかけられていた。「俺を覚えていないのか?何度も共に夜を過ごしたのに」「…もしかして、神サマ?」さらに、シャーレーンの身体は、なぜか幼女になっていて…!『ハリボテ聖女』が蛇神様に溺愛されながら自由に生きる道を見つける、人生やり直しラブ・ファンタジー。
モニカの聖女力は、その強さと引き換えに発情してしまう厄介な副作用付き。それでもモニカは民のため、そして自分を見出してくれた皇弟リチャードのため日々走り回っていた。けれど最近彼を見ると、力を使っていないのに体が熱くて鼓動がおかしくなる。私、感情が壊れちゃった…?悩むモニカは怪しい商人ジヌから「聖女じゃなくなったあとの夢はなんですか?」と問われる。聖女の力はいずれ消えてしまうもの。そのとき自分はリチャードの隣にいられなくなるー。悩む発情聖女と独占欲ますます高まる皇弟のピュアが滴りほとばしる第2巻!
侯爵令嬢・イリスは妹に婚約者を奪われた挙句、実家の借金を肩代わりした元平民の成金商人・ルーカス男爵の元に嫁ぐことに。しかしルーカスの婚約目的は、貴族社会に無知な自分たちのルールブックとしてイリスを連れてくる事だった…!「地味で空気な私でよければ貴方の力になります、ルーカス様」変に生真面目なイリスに調子狂いっぱなしのルーカスだが…自分や仲間を支えるため、奮闘するイリスの献身的な姿に惹かれてゆくー。白い結婚から一転のこじらせラブコメディ、はじまります!