著者 : やきいもほくほく
「お父様なんて大っ嫌い!」 叫んだ後、脳裏に鮮明に浮かぶのは処刑の記憶ーー。 (あの時と同じ……お父様に殺されてしまうのよ!) 残虐非道の報いを受けて16歳で父帝・ヴァロンタンに斬首された『悪の皇女』キャンディス。彼女はなぜか5歳の自分に戻って、人生やり直し中だった。 前世と真逆の誰も殺さない『いい皇女』を目指し努力を重ねるが、ヴァロンタンはキャンディスの外出を禁じ、専属護衛を自ら選ぶことも許さない。 (やっぱりわたくしは、お父様に愛されていない) ヴァロンタンの真意も知らず、悲しみに心が沈むキャンディスは宮殿から脱走を決意する。 (わたくしは、ここで終わりたくない……!) この逃亡劇が導く未来は処刑か、それとも……!? 溺愛されている自覚も、溺愛している自覚もない、すれ違い王宮溺愛ファンタジー!
「フランソワーズ・ベルナール、貴様との婚約は破棄させてもらう」 パーティーの場で、シュバリタイア王国の王太子セドリックの声が響く。 その隣にはフランソワーズの義理の妹、マドレーヌが立っていた。 『聖女』として悪魔の宝玉を抑えて国を守るお役目を強要される中、 自身が前世で読んだ小説の悪役令嬢であることを知ったフランソワーズは、 マドレーヌに貶められて罪に問われたことで、国外への逃亡を決意する。 しかし逃亡しようとしたフランソワーズの前に現れたのは隣国、フェーブル王国の王太子ステファンだった。 彼はある事情からフランソワーズの『聖女』としての力を欲していて……。 一方、フランソワーズを追い出したシュバリタイア王国は破滅へと向かう──。
「お父様に認められたい一心でわたくしは邪魔者を皆殺しにしたのに……」 『悪の皇女』──ディアガルド帝国、唯一の皇女だったキャンディス・ドル・ディアガルド。 皇帝である父親・ヴァロンタンに愛されるために、気に入らないものをすべて排除していた残虐非道な彼女は、十六歳のころ、突如現れた異母妹のルイーズに全てを奪われ、悲しみと絶望を抱きながら父に首を斬られてしまう──。 しかし、なぜか次に目覚めると、五歳の頃の自分に戻っていて!? この頃にはワガママの限りを尽くし、既に周囲から怯えられ嫌われ始めていたキャンディスは、このままではまた処刑されてしまう。 だが、まだどのような行動をすれば運命を変えられるかわからないキャンディスは……。 (そうだ、わたくしは今までと反対のことをすればいいのね! そうすれば絶対に死ぬことはないはずよ!) 前世とはすべての行動を真逆にする“真逆作戦”を実行!? そんなキャンディスの変化に次第に皇帝たちも気付き始めて……!? 目指すは誰も殺さない、『いい皇女さま』!? 真逆の行動で未来を変える、王宮溺愛ファンタジー!
"伯爵の妾の子として生まれたカトリーナは、義妹と義母に虐げられ使用人同然の扱いを受けていた。そんなある日、社交界でトラブルを起こした義妹に「誰にも愛されずに極寒の地で野垂れ死ぬなんて……アンタにお似合いの最後ね」と北の辺境領へ行く罰を擦り付けられてしまう。 そこには冷酷無慈悲と噂の王子・クラレンスがいた。なんとか身代わりがバレないように振舞うカトリーナだったが、待っていたのは予想外の好待遇でーー!? 「ここには君を傷つける者はいない」愛を知らずに育ったカトリーナは、初めて自分に向けられた優しい愛情に戸惑いながらも徐々にクラレンスに惹かれていく。一方、クラレンスも健気なカトリーナに対して心動かされていき…! 純粋無垢な身代わり令嬢×心を閉ざした氷の王子が真実の愛を知っていくラブファンタジー♡"
悪女に転生した”元”ドン底生活女子、アマリリス…まさかの牢の中に逆戻り!?牢の中での運命の出会いを経て、ユリシーズとの幸せな結婚生活を開始したアマリリス。しかし、それぞれの母国をひとつにまとめるべく奔走する二人に、ある事件が。自身の持つ力の謎、母親の秘密など、明らかになる真実に戸惑いながらも、再び幸せを勝ち取るべく動き出す!牢の中から始まるラブコメストーリー、第二弾。