著者 : わみず
“椿屋敷”に住む香澄と柊一は、ワケあって結婚した“偽夫婦”であるーとはいうものの。香澄が柊一への気持ちを自覚したことで、ついに…。もちろん柊一も、ずいぶん前から香澄のことを憎からず想っているのだ。柊一のもとには今日も今日とて客人が絶えない。七変化椿、もうひとつの椿屋敷…?三者三様の夫婦のあり方にふれ、ふたりは関係を見つめなおしー。ついに完結!秋の椿屋敷、仲良し偽夫婦の出した答えは?
うさぎ通り商店街の老舗「丸亀不動産」のただ一人の社員・美波は「視えるひと」。女社長は入居者が出て行くアパートの原因究明に彼女を送り込むが、生来気が弱く除霊能力もない彼女には何もできない。でも、娘へ大切なことを伝えるため現れた両親と弟、妻に謝りたかった高齢の男性、結婚式ソングがかかる部屋で死んだ男性等、それぞれの切ない事情に、美波は立ち上がる!人と幽霊をつなぐ、泣いて笑える新感覚お仕事小説。
私は貴方の許嫁ですー母を亡くしたばかりの綾乃のもとに届いた一通の手紙。部屋の退去勧告を受け進退窮まっていた綾乃は、迷わず差出人・冬晟の元へ向かう。予想より若く、柔和な若隠居といった風情の冬晟は、村の揉め事を調停する大事な役割を担っていた。許嫁らしい決め事もなく、家事を引き受け慎ましく暮らす綾乃だが、調停を手伝い村人たちと関わることで、結婚の約束には深い理由があると知ることに…。
“椿屋敷”と呼ばれる一軒家に住む香澄と柊一は、ワケあって結婚した、仲良しだけど“偽夫婦”だ。しかし最近ますます、偽とも言い切れない感情が育まれているような。町の相談役である柊一のもとには今日も今日とて客人が絶えない。夕立のたび夏椿をもらいに現れる老婦人。柊一、担当編集・二本松、晶紀、男三人の一夜…。緑深まる夏の椿屋敷が見守る、第4巻。
“椿屋敷”と呼ばれる一軒家に住む香澄と柊一は、ワケあって結婚した“偽装夫婦”。-しかし最近、偽装とも言い切れない感情が、お互いに芽生えつつあるような。そんな時、香澄の元・許婚の晶紀が、椿屋敷の裏にあるアパート“すみれ荘”に引っ越してきた!彼の目的はもちろんー。また、ひょんなことから、すみれさんに二人の秘密を知られてしまい…?第3巻。
父親と弟との三人暮らしを始めた女子高生の香月は、転校先になじめず孤独な毎日。ある時、隣に座る男子生徒のノートを間違えて開くと、そこにはたくさんのスイーツレシピが。「あの間宮くんが、ケーキ作り?」間宮立海は洗練された男の子。そんな彼の意外な秘密に驚く香月だが…。夜だけ開く喫茶店で、立海とたくさんのデザートを作りながら、祖母と母の手作りおやつを思い出す香月。ホットケーキ、プリン、いちご大福。誰かにおいしいと言ってもらうために。自分の居場所を見つけるためにー。思い出の味は、きっと幸せの味。あたたかい涙を誘う青春ストーリー!
“椿屋敷”と呼ばれる一軒家に住む香澄と柊一は、仲のいい新婚夫婦だ。しかし、二人はワケあって結婚した偽装夫婦でもあるー。ある日、柊一の母・美幸が椿屋敷を訪ねてくる。柊一を自分の選んだ相手と見合いさせたがっていた美幸だが、香澄との結婚には一切の反対をしなかった。それには何か思惑があるのではと言う人もいて…。椿屋敷で嫁姑問題が勃発、か…!?築六十余年の古屋敷が語る、ふんわりご近所事件簿。
寿町四丁目にある、通称“椿屋敷”。そこに住む柊一は、若くして隠居暮らしをしているため、若隠居と呼ばれている。そんな彼のもとに嫁いできた、十九歳の香澄。しかしそこには秘密があった。ふたりは利害の一致から結婚した、偽装夫婦なのだ。町の相談役である柊一のもとには、たびたび近所から相談が持ち込まれるがー。「家」が語る、わけありな人々の物語。
将棋に挫折し、無気力な日々を送っていた元天才少女の歩は、将棋同好会を立ち上げた元陸上部エース・涼の熱意に負け、将棋を再開する。元ライバルの奈津子、師匠だった父、挫折の原因となった天才棋士・龍也…。将棋盤に向き合うたびに、過去の痛みに立ち向かっていく歩の隣には、いつも涼がいて…。ひたむきに盤上を駆ける少女達の、ひと夏のガール・ミーツ・ガール。