著者 : わみず
ついに完結! 大ヒット『後宮の烏』シリーズ、『下鴨アンティーク』シリーズの著者がおくる 「家」が語るご近所事件簿、第5巻。 <椿屋敷>と呼ばれる一軒家に住む香澄(かすみ)と柊一(しゅういち)は、ワケあって結婚した"偽夫婦"であるーーとはいうものの。 香澄が柊一への気持ちを自覚したことで、ついに……。もちろん柊一も、ずいぶん前から香澄のことを憎からず想っているのだ。 町の相談役である柊一のもとには今日も今日とて客人が絶えない。 松江の紅白椿、七変化椿、もうひとつの椿屋敷……!? 三者三様の夫婦のあり方にふれ、ふたりも"二人の"関係を見つめなおしーー。 第一話 二匹のねずみ 第二話 神さまの花 第三話 椿屋敷の若夫婦 すみれ荘にてー真昼の星ー すみれ荘にてー廣田くんの受難ー すみれ荘にてー三人寄ればー 小春日和 仲良し夫婦に訪れる、じんわり染みる……大団円!
うさぎ通り商店街の老舗「丸亀不動産」のただ一人の社員・美波は「視えるひと」。女社長は入居者が出て行くアパートの原因究明に彼女を送り込むが、生来気が弱く除霊能力もない彼女には何もできない。でも、娘へ大切なことを伝えるため現れた両親と弟、妻に謝りたかった高齢の男性、結婚式ソングがかかる部屋で死んだ男性等、それぞれの切ない事情に、美波は立ち上がる!人と幽霊をつなぐ、泣いて笑える新感覚お仕事小説。
私は貴方の許嫁ですー母を亡くしたばかりの綾乃のもとに届いた一通の手紙。部屋の退去勧告を受け進退窮まっていた綾乃は、迷わず差出人・冬晟の元へ向かう。予想より若く、柔和な若隠居といった風情の冬晟は、村の揉め事を調停する大事な役割を担っていた。許嫁らしい決め事もなく、家事を引き受け慎ましく暮らす綾乃だが、調停を手伝い村人たちと関わることで、結婚の約束には深い理由があると知ることに…。
“椿屋敷”と呼ばれる一軒家に住む香澄と柊一は、ワケあって結婚した、仲良しだけど“偽夫婦”だ。しかし最近ますます、偽とも言い切れない感情が育まれているような。町の相談役である柊一のもとには今日も今日とて客人が絶えない。夕立のたび夏椿をもらいに現れる老婦人。柊一、担当編集・二本松、晶紀、男三人の一夜…。緑深まる夏の椿屋敷が見守る、第4巻。
〈椿屋敷〉と呼ばれる古屋敷に住む香澄と柊一は、ワケありの“偽装夫婦"。が、偽装とは言い切れない感情が生まれつつある。そんな折、香澄の元・許婚の晶紀が、椿屋敷の裏のアパートに引っ越してきて……?
父親と弟との三人暮らしを始めた女子高生の香月は、転校先になじめず孤独な毎日。ある時、隣に座る男子生徒のノートを間違えて開くと、そこにはたくさんのスイーツレシピが。「あの間宮くんが、ケーキ作り?」間宮立海は洗練された男の子。そんな彼の意外な秘密に驚く香月だが…。夜だけ開く喫茶店で、立海とたくさんのデザートを作りながら、祖母と母の手作りおやつを思い出す香月。ホットケーキ、プリン、いちご大福。誰かにおいしいと言ってもらうために。自分の居場所を見つけるためにー。思い出の味は、きっと幸せの味。あたたかい涙を誘う青春ストーリー!
“椿屋敷"に住む19歳の香澄と、若隠居と呼ばれる柊一は仲のよい夫婦。だが実はワケあって結婚した「偽装夫婦」でもある。そんな椿屋敷で嫁姑問題勃発、か……!? ふんわりご近所事件簿、第2巻。
〈椿屋敷〉で若くして隠居暮らしする柊一と妻の香澄。実はふたりは利害の一致から結婚した偽装夫婦。柊一のもとには、近所からさまざまな相談が持ち込まれるが…「家」が語る、わけありな人々の物語。
将棋に挫折し、無気力な日々を送っていた元天才少女の歩は、将棋同好会を立ち上げた元陸上部エース・涼の熱意に負け、将棋を再開する。元ライバルの奈津子、師匠だった父、挫折の原因となった天才棋士・龍也…。将棋盤に向き合うたびに、過去の痛みに立ち向かっていく歩の隣には、いつも涼がいて…。ひたむきに盤上を駆ける少女達の、ひと夏のガール・ミーツ・ガール。