著者 : アメリア・カヘーニ
赤毛のアンセム・シリーズ完結編──いよいよ刊行! 地面が崩れ、摩天楼が沈む! テロの首謀者は不気味なマスクをかぶり、裂けた赤い口で他人の幸せをあざ笑う。 世界最強の心臓をもつ「スーパーバレリーナ」はベドラム・シティを救えるのか? 胸おどるミステリ・アクション・ファンタジー最終巻! ベドラム・シティに出現した不気味なテロ集団「インビジブル」。 白いマスクのボスに率いられ、美術館を破壊し、発電所を爆破する。 ずぶずぶと地盤沈下する摩天楼。逃げまどう人々の阿鼻叫喚。 ネット社会の盲点をついたハイテクで市民の生活を脅かす彼らの真の目的は? ハチドリのDNAをもつ世界最強のバイオニック心臓のアンセムは 霞か雲かのスピードで疾走し、宙を飛び、卑劣なテロリストを追う。 そして明かされる「スーパーバレリーナ」の出生の秘密……。 果たして、伝説の「ザ・ホープ」とは誰なのか。 ──アメリカ屈指の書評誌「Kirkus Reviews」 も絶賛! 「本書は前編にもまして、人間の心のひだが描かれており、 絡み合った裏の話にはびっくり仰天させられる。 カヘーニの委曲をつくした筆にかかると、物語の舞台になっている 超現実的な悪徳の恐ろしい都市がじつにリアルなものになり、 読者は間違いなくその世界に引きずり込まれてしまうだろう」
闇と光に分断されたベドラム・シティーノースサイドには富者が安穏に暮らし、麻薬、犯罪、殺人がはびこるサウスサイドでは貧者が苦しんでいる。豪壮なペントハウスに住む17歳のバレリーナ、赤毛のアンセムは独り淋しくビルの屋上に坐り、無法地帯と化した川向うのサウスを見つめている。華奢な彼女の胸の奥で激しく鼓動するバイオニックの心臓。「今夜も悪漢を成敗しに行かなくては」空を飛び、弾丸のように走り、“スーパーバレリーナ”は暗黒の街に闘いを挑む!