著者 : アリソン・フレイザー
たった一度の週末たった一度の週末
ホープは18歳という若い身空で結婚したものの、妻を顧みない薄情な夫に悩まされ、やがて離婚にいたった。夫の浮気相手の親友だったことで、二重苦を味わった彼女の心の支えになったのは、夫の弟ガイだった。“ぼくは以前からきみを愛していた”というガイの言葉に接し、その慰めにすがるように、ホープは彼を受け入れてしまった。ふたりで虚空に愛を描いた、たった一度の週末…。12年後、一人娘を育てるホープの前に、ガイが兄の死を告げに現れた。故人の遺言で、彼女と娘はガイの瀟洒な館で暮らさねばならないという。ホープは青ざめたー娘の本当の父親はあなたなんて、今さら言えない!
ヒースの咲く丘でヒースの咲く丘で
キャメロンが戻ってきた。でも、今になってなぜ?1年前の夏、リオーナの住むスコットランドの村に、アメリカから大富豪キャメロンがやってきた。ふたりは恋におち、紫色のヒースが咲き乱れる丘の上で、夢のような時を過ごした。だが、ある日突然、彼はアメリカへ帰ってしまった。まもなく彼女は妊娠に気づき、絶望の中でローリーを産んだ。貧しくても、息子を心の支えに生きてゆく決意をしていたのに。再び現れたキャメロンは、彼と結婚して半年ボストンで暮らせば、将来、莫大な遺産をローリーに譲ると言うのだった。ああ、彼に愛されないことを承知で妻になるほかないの?
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