著者 : アルフレート・デーブリーン
マナスマナス
戦勝の歓声が上がる中、会戦から帰還したマナスは戦場での恐るべき死の光景を嘆き、自ら死を求めて亡者が原へと赴く。彼はそこで悲惨・非道の様々な亡霊を目撃する。シヴァ神配下の三悪鬼などとの闘争の末に死んだマナスは、愛妻サーヴィトリーによって甦るが、最終的に彼が見出したものは…。
たんぽぽ殺したんぽぽ殺し
たんぽぽを殴り殺してノイローゼになる紳士、幽霊との恋、鳥かごのなかで焼かれる聖職者、ワニになった女の子…グロテスクでポップな魅力にあふれた、変幻自在の語りによる二十四の不可能な愛の物語。二十世紀の記念碑的名作『ベルリン・アレクサンダー広場』で知られるデーブリーンは稀有な短編作家でもあった。その異才をあかす二冊の短編集を全訳。
ベルリン・アレクサンダー広場ベルリン・アレクサンダー広場
『ユリシーズ』『特性のない男』などとともに20世紀前半を代表する前衛文学の記念碑的巨編、奇蹟の復活。1920年代、刑務所から出所した男がベルリンの底辺を彷徨するー都市と人間のたたかいを実験的手法を駆使しつつ、壮大なポリフォニーとして描き出す、近年、再評価の声が高いデーブリーンの代表作。
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