著者 : アレホ・カルペンティエール
エクエ・ヤンバ・オーエクエ・ヤンバ・オー
サトウキビ畑で生まれ育ち、人妻と恋におち、殺人未遂事件をおこすが、ヴードゥー教と繋がった秘密結社に入り、結社間の抗争にまきこまれてゆく青年メネヒルドの運命。どんな出来事も魔術的な性格をおびているキューバの黒人社会を躍動的に描いたデビュー作。
バロック協奏曲バロック協奏曲
銀鉱で成り上がったメキシコ生まれの主人と従者の出立から始まる物語はやがて、黒人の奏でるギター、街頭を轟かす謝肉祭の喧噪、ヴィヴァルディのオペラ、ルイ・アームストロングのトランペットへと、変幻するテンポのうちに秩序は多元的に錯綜していく“幻想交響曲”で幕を下ろす。擬古的な文体で周密な作品空間を描き出し、響きわたる雑多な楽音で読者を圧倒する傑作。
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