著者 : アール・スタンリ・ガードナー
そそっかしい小猫そそっかしい小猫
電話がかかってきたのは、ヘレンが飼猫と遊びながら、10年前に失踪したきりの優しいフランクリン伯父のことを思い出していたときだった。フランクリンだと名乗る電話の男の指示に従って、ヘレンはメイスンとデラ・ストリートとともにリーチという男を訪ねたが、そこでヘレンを待っていたのは、すでに冷たくなったリーチの死体だった。電話の男はほんとうに伯父なのか?なぜ突然名乗り出てきたのか。伯父と死体の関係は…。行方不明の富豪の莫大な遺産がからむ殺人事件で被告席に立たされたデラ・ストリートを救うべく、メイスンは奔走する。
殴られたブロンド殴られたブロンド
夜着の上から毛皮をまとっただけ、おまけに右眼のまわりに痣をつくった金髪の美女ーメイスンの事務所には風変わりな依頼人が多いが、これはまたとびきりの変わり種だ。その美女ダイアナは、住み込みで働いていた大富豪バーツラーの邸宅で窃盗の濡れ衣を着せられ、怒りのあまり飛び出してきたと言う。さっそくバーツラー邸に乗り込んだメイスンは見事にダイアナの汚名を晴らしたが、事態に二転三転、ついには殺人事件の渦中に巻き込まれる…かつてない窮地に立った名弁護士の苦闘!シリーズ中でも群を抜いて劇的な展開を見せる代表的傑作。
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