著者 : イアン・ランキン
〈リーバス警部シリーズ〉女子学生が起こした不自然な衝突事故を追うリーバス。だが彼女は頑として口を閉ざす。事故の影に何かがあるのか? いっぽう過去に隠蔽された事件を追求する内部調査班のフォックスが、リーバスの身辺に迫る。二人の一匹オオカミが激突する
クリスマス近づく夜、エジンバラ城脇の寂しい道で、ひとりの男が撲殺された。被害者は、ロシアから逃れてきた亡命詩人。引退を翌週に控えたリーバスは、なんとしても事件を解決せねばと焦る。捜査線上にはあの宿敵カファティの影も浮かんできた。しかし外交と政治の迷路にはまり、思うように捜査は進まない。最終日は容赦なく迫ってくる。そしていつものごとく直感を信じ、自分流に行動するリーバスに、まさかの厳しい処分が…。リーバスは有終の美を飾れるのか?イギリス・ミステリ界が誇る孤高の刑事、最後の事件。
エジンバラの街では、強者は弱者を喰らい、弱者は強者にへつらい続ける。難民とおぼしき男が無残に刺し殺された。その身元は不明だったが、捜査に乗り出したリーバス警部は男が謎の女に会っていたとの情報を得る。警察に電話をしてきた女には独特の言葉の訛りがあった…時同じくしてパブの地下で女の骨が発見された。リーバスは、骨が250年前に魔女ときめつけられ住民に処刑された女のものと知る。大学の研究室に保管されていたはずの骨を、誰が、なぜここへ移動させたのか…さらにリーバスは、ある強姦犯が出所してきたことを知る。被害者の女性はレイプされた後に自殺した。その妹は最近失踪を遂げていた。なぜか死んだ姉そっくりの恰好をしていたというが…次々と襲いくる事件と謎に一匹狼リーバス警部が立ち向かう、現代イギリス最高峰のミステリ。2005年度CWA賞ダイアモンド・ダガー賞受賞作品。
その男は警備の手薄な私立学校に押し入り、銃を乱射した。血は流れ、血は飛び散り、血は鮮やかに周囲を染めた。無残な骸と化した少年たちを前に、男は自らのこめかみを撃ちぬき自殺した。犯人の名はリー・ハードマン。かつて英国陸軍の特殊部隊に所属していた有能な男で、重大な犯罪歴も特になかった。スコットランドはエジンバラの刑事リーバスは、自身も特殊部隊にいた経歴をもっていたため、捜査に駆りだされる。しかし、強引な捜査ばかりを行ない、署内で疎まれる一匹狼のリーバスを、上層部は辞職に追い込もうと画策していた。リーバスは、リーを調べ続け、謎のゴス・ファッションの少女や精神病院に送られた殺人者といった奇妙な人物たちの存在を突き止める。さらに英国陸軍の調査官がリーバスの捜査を妨害し、事態は混迷を深め…。
銀行家の娘フリップが失踪を遂げた。捜査を始めたリーバス警部らは、クイズマスターと名乗る人物が彼女と接触していた事実を知る。警察はEメールで次々と届くマスターからの難問を解き、その正体に近づくが、その矢先、フリップの実家近くで人形が封印された棺が見つかった。類似した棺が発掘されたその昔、連続殺人が起きた事実にリーバスは戦慄する。それはフリップが生贄にされたという印なのか?クイズ狂の悪意、偏執的な死体解剖者の伝承、警察組織の醜聞…噴出する悪夢にリーバスが挑む。濃密な怪奇色を織り込んだシリーズ注目作。
スコットランドで三百年ぶりに再開される自治行政の中心地となる歴史的建造物クイーンズベリ・ハウス。保安のために見学中だったリーバスたちは、その地下室の壁の奥に隠されていた人骨を発見する。いったいこれは誰なんだ?刑事魂をいたく刺激されたリーバスは、さっそく捜査にしゃしゃり出ようとするが、本部所属のエリート警部と対立する羽目になる。だが捜査に着手する間もなく、今度はクイーンズベリ・ハウスの中庭で、来るべき議会選挙の有力立候補者の他殺死体が!リーバスは事件の間に、複雑に絡み合った意外な関連を見出すが…。
エジンバラの町は不気味な緊張に包まれていた。新興ギャングが町の覇権を手にしようと、何事かを画策している。特捜班は連日監視を続け、リーバス警部も関心を抱いていた。そんなさなか、上司が彼に押しつけてきたのは奇妙な仕事だった。第二次大戦末期、フランスの村で起きたナチス親衛隊による大虐殺事件の指揮官が、ここエジンバラに名前を変えて潜伏しているというのだ。リーバスは、リンツと名乗る問題の老人の正体を探るが…その矢先、リーバスを思いもよらぬ悲劇が襲った。
エジンバラ市長の娘が誘拐された!リーバスらは、激しいカーチェイスの末、容疑者のふたりの少年を追いつめるが、逃げ場を失った彼らは、フォース川に身を投げ自殺してしまった。それからほどなく、ある区議員のまえで元受刑者が自殺。一見なんの関係もない、三人の自殺を調べるリーバスに、様々なところから、捜査中止の圧力がかかってきた。それを物ともしない一匹狼リーバスは、やがてスコットランドの社会、政治、経済全体を巻きこむ、大きな汚職事件に突きあたるのだが…。