著者 : ウィリアム・ロツラー
シヴァ神降臨(上)シヴァ神降臨(上)
天文学者が驚くべき観測を報告したー。それは巨大な流星体群が地球に接近しているというものだった。軌道計算によれば、衝突は避けようがない。インド神話の破壊神からシヴァと名づけられたこの天体には、さらに厄介な性質が発見された。流星群の核をなす巨大隕石は多量の鉄を含んだ硬質の球だったのだ。科学者たちはミサイル攻撃によるシヴァの破壊を検討したが、不可能と判明。ならば、せめて核爆弾で軌道を変えることはできないか?高度な技術を要する作戦遂行のため、選りすぐりの宇宙飛行士によるプロジェクト・チームが編成された…。
シヴァ神降臨(下)シヴァ神降臨(下)
激突すれば人類の滅亡は必至の巨大流星群。ついに、そのかけらが各地に多大な被害を与えはじめた。降りそそぐ隕石によりクリーヴランド、チュニスが壊滅。チリ、日本、カリフォルニアは地震にみままわれ、ホノルルは大津波に沈んだ。さらには、恐怖におちいった民衆の暴動が各地で相次ぎ、要人が暗殺され、シヴァ迎撃を阻まんとする運命論的宗教団体の妨害行動まではじまった。指導者たちの苦悩をよそに、運命の瞬間は刻々と迫っていた…壮大なアイデアと精緻な描写で、かつてない危機的状況を鮮烈に描きあげる空前のパニックSFここに登場。
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