パリの過剰な文明に「鬱状態」になった貴族階級の主人公が、本国の自然と人情に触れて人生の意義を見出していくポルトガルを代表するケイロースの最後の作品。本邦初訳。
従兄である昔の恋人との運命的な出会いによって過ちを犯した美しい人妻の運命は…。人間は愚かで罪深いものである…!『アマーロ神父の罪』の作者がドタバタ劇として描いたポルトガル文学の古典的名著。
教会の戒律を破って愛し合う新進の神父と教区の若き女性との激しい愛、そして憎しみ…。二人を取り巻く人々の生活と共に描く、いつの時代も変わらない人間の物語。本邦初訳。