著者 : エマ・ゴールドリック
異国に滞在中、医師である両親が目の前で命を落とし、ショックから口をきけなくなってしまったマンディ。後見人に庇護されながらも孤独な少女時代を過ごしたが、21歳になったとたんにその契約も打ち切られてしまい、とうとう身寄りをなくした彼女は途方に暮れていた。そんなときに慈善舞踏会で出逢ったのが、主催者のブライアンだった。酔っ払いに絡まれたマンディを助けてくれた年上の紳士だ。だが彼はマンディの境遇を知ると、考えこんだあとで申し出た。「口答えしないなんて最高だ!僕の屋敷で住みこみの秘書にならないか」私が口がきけないからって、扱いやすくて従順だと思っているのね…。
18歳のステイシーは、憂鬱な気分で飛行機に乗っていた。早くに両親を亡くし、唯一の身内である叔母と暮らしていたが、彼女がステイシーの相続した土地を狙っていることはわかっていた。それなのにステイシーは先日、言われるままサインしてしまったー叔母の義理の息子と結婚し、相続を放棄する、という誓約書に。法律事務所のある大きな街から故郷へ向かう機内、隣に座ったハンサムで身なりのいい紳士ハリーが話を聞いてくれた。彼は裕福な企業家だそうで、ステイシーを助けてくれると言う。「君はもう既に僕と結婚していたことにすればいい」ハリーの企みなどつゆ知らず、ステイシーは首を縦に振ってしまう。
異国に滞在中、医師である両親を目の前で殺され、ショックから口をきけなくなってしまったマンディ。孤独ながら、後見人の庇護のもとで少女時代を過ごしたが、21歳になるやその契約も打ち切られてしまい、とうとう身寄りをなくした彼女は途方に暮れる。そんなときに出会ったのが、ブライアン・ストーン。酔っ払いに絡まれたマンディを助けてくれた紳士だ。彼はマンディの境遇を知ると、考えこんだあとで申し出た。「僕の秘書として、屋敷に住み込んで働かないか」
嵐にあい、船が沈没して、ローズだけがその島に流れ着いた。全裸で苦しむ金髪の美少女ローズを生け贄のように抱えて、島民たちは、白人の大富豪ジャイルズが住む屋敷へと運んだ。献身的な看病の果てに、ローズはなんとか息を吹き返す。ところが目覚めたとき、とっさに記憶喪失のふりをした彼女に、ジャイルズが言い放ったのだ。「君は僕の妻だ」と。さらには彼の娘までが「ママ」と呼び、抱きついてくる。とある事情から、素性を明かすわけにはいかないローズは、食い入るように、底知れない大富豪の瞳の奥を見つめていた…。