著者 : エリノア・グリン
ペテルスブルグの恋人ペテルスブルグの恋人
20世紀初頭、ロシア帝国華やかなりし頃。若くして未亡人となったタマラは、名付け親の公爵婦人の招きに応じ、真冬のペテルスブルグへと旅立った。運命の糸に手操り寄せられたかのように-。一瞬の出会いで彼女の心に消えることのない炎を燃え立たせた男、グリツコとの再会が待っていたのだ。専横で気性の激しいロシアの大富豪のグリツコに反発を覚えながら、いつしかタマラは抑えがたく激しい愛の思いに捕らわれていた。華麗なロシア帝国を舞台に繰り広げられるヒストリカル・ロマンス。
イヴァンジェリンの日記イヴァンジェリンの日記
燃えるような赤毛にグリーンの瞳の美しいイヴァンジェリン。彼女はほとんど世間から隔絶された状態で養母に育てられた。やがて養母が死ぬと、予想とは裏腹に甥の外交官クリストファがすべての財産を相続する。イヴァンジェリンに魅せられた彼は結婚を申し込んだ。だが、彼女はそのプロポーズを退け、わずか1000ポンドとダイヤの指輪ひとつだけを持って「女冒険家」としてロンドンに向かった-。いつか愛する人に出会うために。
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