著者 : カート・ヴォネガット
臨死体験後、キヴォーキアン医師の力を借りて死者と会話ができるようになったわたしヴォネガットは、アシモフやヒトラー、シェイクスピアらに対しインタビューをこころみたーー著者による死者への架空インタビュー集。ヴォネガット「への」インタビューも併録
数多の人々に愛された作家、カート・ヴォネガット。彼がその84年の生涯で著した全短篇を、8つのテーマに分類し、全4巻で隔月刊行する第四巻には、「ふるまい」「リンカーン高校音楽科ヘルムホルツ主任教諭」「未来派」テーマの28篇を収録する。解説:柴田元幸
すぐれた作品群を遺し、多くの人々に愛された作家カート・ヴォネガット。その生涯にものした全短篇を8ジャンルに分類、全4巻で隔月刊行する第3巻には、表題作ほか「働き甲斐vs富と名声」テーマの24篇を収録。没後10年を経て刊行する決定版。解説:川上弘美
『タイタンの妖女』など傑作を遺した作家カート・ヴォネガット。彼がその生涯にものした全短篇を8ジャンルに分類、全4巻で隔月刊行する第2巻には、表題作ほか「女」「科学」「ロマンス」テーマの全30篇を収録。没後10年を経て刊行する決定版。解説:小川哲
『タイタンの妖女』『猫のゆりかご』など傑作を遺したSF作家カート・ヴォネガット。彼がものした切なくも優しい全短篇を8ジャンルに分類、全4巻で隔月刊行する。第1巻には表題作ほか「戦争」「女」テーマの全25篇を収録。没後10年を経て刊行する決定版。
冷蔵庫型の女と旅する天才科学者、鉄道模型にかまけて妻をかえりみない男、瀕死の殺人犯からメッセージを受けた女性事務員、クリスマス前夜に奇蹟を見た新聞記者…あっと驚く結末、心にしみる余韻、語りの名人が遺した16編。ヴォネガット、最後の短編集。
バーで出会った殺人アドバイザー、夫の新発明を試した妻、ペーパーナイフから現れた宇宙人…雑誌の黄金時代に執筆された最良のエンタテインメント14編を収録した、魅惑の新発見作品集。やさしくも皮肉で、おかしくも深い、ヴォネガットからの贈り物。「さよならなんて、ぜったい言えないよ」
「さよならなんて、ぜったい言えないよ」魅惑の未発表作品集。バーで出会った殺人アドバイザー、夫の新発明を試した妻、“見る影もない”上司と新人女性社員…やさしくも皮肉で、おかしくも深い、ヴォネガットから14の贈り物。
時空を超えたあらゆる時と場所に波動現象として存在する、ウィンストン・ナイルズ・ラムファードは、神のような力を使って、さまざまな計画を実行し、人類を導いていた。その計画で操られる最大の受難者が、全米一の大富豪マラカイ・コンスタントだった。富も記憶も奪われ、地球から火星、水星へと太陽系を流浪させられるコンスタントの行く末と、人類の究極の運命とは?巨匠がシニカルかつユーモラスに描いた感動作。
すべての生産手段が完璧に自動化され、すべての人間の運命がパンチ・カードによって決定される世界…ピアニストの指を拒絶し、あくことなく自動演奏をつづけるプレイヤー・ピアノの世界を描く本書は、『1984年』と『不思議の国のアリス』とのはざまの不可思議な文学空間を生みだした。アメリカ文学の巨匠として熱狂的な支持を受けているヴォネガットが、現代文明の行方をブラックな笑いのうちにつづった傑作処女長篇。
1986年、世界的な経済恐慌と戦争と疫病に見舞われた人類は滅亡の危機に瀕していた。折りしもエクアドル崩壊の直前、ガラパゴス諸島遊覧の客船バイア・デ・ダーウィン号が何人かの男女を乗せて海へ漂い出ていた。船長、女教師、結婚詐欺師、盲目の娘、インディオの少女たちーダーウィンの進化論で知られるガラパゴス諸島に漂着した彼らとその子孫たちが、百万年を経て遂げた新たな進化とは。鬼才が描く旧人類への挽歌。